子宮頸がんの症状と進行

症状

初期

初期初期の子宮頸がんでは、全く症状がないのが普通です。婦人科の症状がなくても、30歳のころから(結婚している場合は25歳くらいからでも)、2年に1回子宮がんの検診を受けることをお勧めします。
集団検診の知らせがあったらよい機会ですから受診しましょう。

進行すると

進行するとがんが少し進行するとはじめの症状としては、月経でない時の出血、性行為の際の出血やふだんと違うおりものが増えたりします。他に月経の量が増えたり長引いたりすることもあります。
夫を失った人や高齢の婦人では性行為の際の出血ということは少ないので、頸部がんが相当進行してから後に出血を見ることがよくあります。このような方は、特にふだんの健康診断を受ける必要があります。
しかし、各地の集団検診において高齢の方の受診率が極めて低いため、高齢者の方に進行した頸部がんが今なお多いのが現状です。

病期(ステージ)

病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、英語をそのまま用いてステージともいいます。説明などでは、「ステージ」という言葉が使われることが多いかもしれません。
ひとたび子宮頸がんと診断されると、がんが身体の他の部位に拡がっているかどうか、さらに詳しく検査が行われます。医師は治療を計画するために、がんの進行程度を知る必要があります。子宮頸がんには次のような病期分類が用いられます。
病期にはローマ数字が使われ、がんの大きさだけではなく、粘膜内にがんがどの程度深く入っているか、リンパ節転移や肺などの遠隔臓器への転移があるかどうかで、0期、I期(Ia;Ia1、Ia2、Ib;Ib1、Ib2)、II期(IIa、IIb)、III期(IIIa、IIIb)、IV期(IVa、IVb)に分類されています。

※細胞診の結果ではClassI〜Vで表示されます。

子宮頸がんの進行

細胞診
結果
Class I Class II Class IIIa Class IIIb Class IV Class V
患部の
状態
正常 びらん
(炎症)
軽度
異形成
中等度
異形成
高度
異形成
上皮内
がん
(0期)
微小浸潤がん
(Ia1期〜Ib2期)
浸潤がん
(Ia期〜IVb期)
正常範囲 異形成 がん

※浸潤とは周囲の組織に広がって(入り込んで)いくことを言います。

0期〜I期

0期または上皮内がん(CIS)

0期の子宮頸がんは非常に早期のがんです。がんは子宮頸部の上皮内のみに認められます。

0期

I期

I期がんが子宮頸部に限局して認められ、他へ拡がっていない状態です。
(ただし子宮体部浸潤の有無は考慮しません)

Ia期

組織学的にのみ診断できる浸潤がんで、肉眼的に明らかな病巣はたとえ表層浸潤であってもIb期とします。
浸潤は、計測による間質浸潤の深さが5mm以内で、縦軸方向の拡がりが7mmを超えないものとします。浸潤の深さは、浸潤がみられる表層上皮の基底膜より計測して5mmを超えないもので、脈管(静脈またはリンパ管)侵襲があっても進行期は変更しません。

Ia1期 間質浸潤の深さが3mm以内で、拡がりが7mmを超えないもの。
Ia2期 間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内で、拡がりが7mmを超えないもの。ただし子宮頸部腺がんについてはIa1、Ia2期の細分類は行いません。

Ib期

臨床的に明らかな病巣が子宮頸部に限局するもの、または臨床的に明らかではないがIa期を越えるもの。

Ib1期 病巣が4cm以内のもの。
Ib2期 病巣が4cmを超えるもの。

I期〜IV期

子宮頸がんは、病期が上皮と呼ばれる表面の層のみにとどまる段階(0期)で発見すれば直る可能性が極めて高いがんであり、子宮頸部を一部切除し、子宮本体を残すこともできます。

II期

がんが子宮頸部を越えて拡がるが、骨盤壁または、膣壁の下1/3には達していないもの。

IIa期 がんは膣壁に拡がっているが、子宮頸部の周囲の組織、すなわち子宮傍組織には拡がっていないもの。
IIb期 がんが子宮傍組織に拡がっているが、骨盤壁まで達していないもの。

II期

III期

がんが骨盤壁まで達するもので、がんと骨盤壁との間にがんでない部分を持たないもの、または膣壁浸潤が下方部分1/3を越えるもの。

IIIa期 がんの膣壁への拡がりは下方部分1/3を越えるが、子宮傍組織への拡がりは骨盤壁にまで達していないもの。
IIIb期 がんの子宮傍組織への拡がりが骨盤壁にまで達しているもの、または腎臓と膀胱をつなぐ尿管ががんによりつぶされ、水腎症や無機能腎を認めるもの。

III期

IV期

がんが小骨盤腔を越えて拡がるか、膀胱・直腸の粘膜にも拡がっているもの。

IVa期 膀胱や直腸の粘膜へがんが拡がっているもの。
IVb期 小骨盤腔を越えて、肺のような遠隔臓器にがんの転移があるもの。

出典: 国立がんセンターがん対策情報センター
日本産科婦人科学会/日本病理学会/日本医学放射線学会 編 「子宮頸癌取扱い規約(第2版)」(金原出版)

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