
現在、子宮頸がんの原因となるヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンは2種類あり、米国や豪州では、保険未加入の子供や12〜26歳の女性が無料で予防接種を受ける制度が導入されています。
そして、2009年10月日本でもグラクソ・スミス社の「サーバリックス(Cervarix)」が厚生労働省に正式承認され、ワクチン接種(自己負担/任意接種)が開始される見通しです。
2006年6月にアメリカで承認されたのをはじめ80カ国で子宮頸がん予防ワクチンが承認されており、アジア圏では、韓国・香港・シンガポールなどが承認済みです。
日本でも2009年に正式承認されましたが、接種年齢や費用負担などの課題が残されていました。
しかし、若年女性の子宮頸がん増加や各団体の働きかけを受け、2010年10月、ワクチン無料接種を実施することを厚生労働省が発表しています。
ワクチンはHPVの感染を防止するもので、子宮頸がんを治療するものではありません。
よって、ワクチンの接種はセクシャルデビュー(初交)前に接種すると最も効果が高いといわれています。アメリカでは11-12歳、イギリスでは12-13歳が対象とされており、セクシャルデビューが欧米より2〜3年遅いといわれる日本では15歳程度で接種を受けると効果が高いと考えられます。
セクシャルデビューを過ぎた20代・30代女性がワクチン接種を受けた場合でも、今後の感染を予防する効果はありますが、まずは検診で子宮頸部に異形成が認められないか?を定期的に確認することが大切です。
欧米では「もし、あなたが20歳以上なら検診を!そして娘さんにはワクチンを!」というキャッチコピーもあるほど、浸透してきています。
日本では2種類のワクチンが日本国内での承認を申請中でしたが、2009年にそのうちの1種「サーバリックス(グラクソ・スミスクライン社)」が、厚生労働省に正式承認されました。これらのワクチンは、約7割のHPV感染を予防するといわれ、海内で2万人以上を対象に行われた臨床試験では5年間感染を防ぐことが確認されています。
現在、日本国内でもワクチンの開発が進められています。

子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の次世代型ワクチンを、国立感染症研究所などが開発した。欧米などで使われているワクチンは子宮頸がんの6〜7割を予防するだけだが、新ワクチンはより幅広い効果が期待できる。
(2009年3月28日読売新聞より一部抜粋)
HPV感染予防ワクチンは6ヶ月の間に必ず3回の接種が必要です(接種時期はワクチンの種類によって異なります)。また、費用は各クリニックによって異なりますが、3〜5万円かかるとされています。
しかし、2010年10月にワクチン無料接種を実施することを厚生労働省が発表しています。

