


出典:国立がんセンターがん対策情報センター
子宮頸がんと子宮体がんでは、「原因」「症状」「治療法」が異なり、また発生しやすい年齢にも違いがあります。同じ子宮のがんですが、完全に別の病気だと考えてください。
企業や自治体で行っている一般的な健康診断では「子宮がん検診」となっている場合が多いのですが、正確には「子宮頸がん検診」です。検診内容をしっかりと把握して検査に臨むことが大切です。
子宮頸がんは、がんができる組織により大きく「扁平上皮がん」と「腺がん」、またこの2つが混合した「腺扁平上皮がん」に大別されます。
| へんぺいじょうひ 扁平上皮がん |
子宮頸部は扁平上皮細胞という細胞で覆われており、この扁平上皮細胞にできるがんを「扁平上皮がん」といい、子宮頸がん全体の8割を占めています。 |
|---|---|
| せん 腺(円柱上皮)がん |
子宮頸部の粘液を分泌する腺細胞(扁平上皮よりも子宮体部寄りにある組織)にできたがんを言います。最近特に若い女性を中心に腺がんが増加しています。腺がんは扁平上皮がんに比べて検診で発見されにくいため、日本だけでなく世界においても腺がんの比率は増えているのが現状です。また、腺がんは発見されにくいだけでなく、扁平上皮がんに比べると治療が難しいとされています。 |

*出典:Global Cancer Statistics, 2002
国立がんセンターがん対策情報センター
子宮頸がんは、世界で毎年50万人もの女性に罹患(りかん)*し、約27万人が亡くなっています。これは1日に約740人(2分間に1人)の女性が子宮頸がんによって亡くなっている計算になります。
また、日本でも毎年約7000人が罹患し、約2500人の命が失われているのです。死亡数は年々増加傾向にあります。最近でも女性アーティストの方(歌手)が子宮頸がんを患ったことでニュースになりました。
*罹患(りかん)=病気にかかること
日本における子宮頸がんの罹患率は、乳がんに次いで2番目に多い数字となっています(1)。しかし、20〜30歳代においては、がんの中で最も高い発症率となっています。
また、年齢別で見ると35〜39歳が一番多く、次いで30〜34歳となっており、その数は年々増加傾向にあります(2)。
他のがんでは、高齢になるほど発症率が上がっていくのですが、子宮頸がんはウイルスによって起こるということで、若い世代の発症が多いのが特徴です。

資料:国立がんセンターがん対策情報センター
Source: Center for Cancer Control and information Services . National Cancer Center,Japan
子宮頸がんが若い人に増えていることや、晩婚化に伴い、妊娠中にがんが発見される機会も多くなっています。
がんが早期であれば、妊娠継続とがん治療を両立させることが可能な場合もありますが、進行がんでは、母体の救命を優先させる治療を行うこともあります。