
子宮頸がんの原因は、ヒト・パピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染が関連しているとされており、患者さんの90%以上からヒト・パピローマウイルスが検出されています。(以下HPVと表記)
HPVに感染したら必ずがんになる訳ではありません。HPVの型は100種類以上あり、そのうち子宮頸がんの原因となるのは、16・18・31・33・52・58型の7つが日本における主な型です。中でも16・18型がその60%を占めています。欧米ではこれらに次いで45型が多くなっています。
高リスク型のHPVに感染し細胞表面に異種抗原が発現しても、多くの場合、免疫の力で排除されますが、免疫機能が低下した状態では長期間感染すると子宮頸部の細胞に変化を起こし、数年を経てがん化すると言われています。
検診により、HPV感染から”がん化”する前の異形成(いけいせい)という状態を発見することが可能ですので、初期に発見できれば完治するがんです。しかし、発見が遅れると子宮全摘出が必要になる場合もあります。つまり、定期的な検診を受けていれば、がんへの移行は防げるのです。


HPVには多くの型がありますが、1983年にはドイツがん研究センターのHarald zur Hausen(ハラルド・ツア・ハウゼン)名誉教授によって子宮頸がんの患者からHPVの2つの型が発見され、このウイルスの遺伝子複製に成功。これが感染を防ぐためのワクチン開発につながりました。これらの功績によりハウゼン氏は2008年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

高リスク型のHPVに感染し細胞表面に異種抗原が発現しても、多くの場合、免疫の力で排除されます。
しかし、免疫機能が低下した状態では、長期間感染すると子宮頸部の細胞に変化を起こし、数年を経てがん化すると言われています。
